「お前に何がわかる」 綾の声色が急激に変化した。 びくりと大きく彼の纏う何かが変わる。 怖い、とあたしのサイレンが大きく鳴り響く。 わかるんだ、危ないって。 ああ、予兆があったのにと、後悔したってもう遅い。 「何がって」 さっきのおちゃらけた綾が赤い火の玉だとすれば。 「俺は俺の立場を選んだ。こうなることも承知済みだ。よそ者に理解されたかねえよ」 今はなんだか青い流星みたい。