「いいだろう。翔、メンバー全員を集めてくれ」
「りょーかい」
にんまりと、柔らかい笑みを浮かべた綾は翔さんにそう指示を出した。
翔さんはその指示に応えると、携帯電話をもって外に出て行った。
待つこと15分。
部屋の外が何やら騒がしい。
それからすぐ。
「集まったよ」
翔がそう言ってドア開けた。
「ついてこい」
綾はそう言うと、部屋を出て行く。
あたしも慌ててその背中を追った。
『翔、メンバーを全員集めてくれ』
まさかあの一言で、本当にメンバーが全員集まるわけが、ない。
あたしは幹部室を出るまでたしかにそう思っていたんだ。



