「そうか?よく見れば、割といろんなとこが似てる気がするんだけど」
目とか鼻の形とか。
村上さんはそうやっていろいろと例を挙げてくれたけど、あたしとしてはどこも似ている気はしなかった。
「そういえば、ここにいるのは綾だけ?」
総長、あのbeastとかはいないわけ?
「総長にはお前がここに来ること伝えたんだけど、な」
それでも来ないのか。
それとも、……来られないのか。
「あの人はやることが多くて忙しいの。まあ、和佳菜ちゃんにはわからないだろうけど」
なんだかイライラしてしまう。
それはあたしだってここに来るのは初めてだし、関わるのだってそんなになかったのだからわからないのは当然の事。
それをいちいち言ってくるあたり、あたし相楽さんと仲良くなれる気がしない。
「そうね、分からないわ。今度から教えてくれると助かる」
「…君に教えることなんてないよ。ねえ綾、僕の任務は終わったんだよね?」
「ああ」
「じゃあ、もう行くね」
そういうと、彼は部屋から出て行ってしまった。



