蒼の花と荒れる野獣


「おかえりなさい、翔(かける)さん!」


「おかえりなさい、悠人(ゆうと)さん!」

「ああ、ただいま」

「……ただいま」

村上さんは、翔という言葉に反応し、相楽さんは悠人という言葉に反応した。


彼らのそれぞれの下の名前だろうか。

「あの、その人は誰ですか?」

あたしを指して、1人の男の子が言った。

「んー、それはまた後で話すよ。みんなは気にしなくていいからね」

「分かりました!」

あたしがどの立ち位置になるのか、まだ掴めなかったから相楽はそう言ったのだろう。

それとも単にあたしのことが嫌いだからかもしれないが。