「おっ、お仲間さんが登場だね」


あたしと話していた男が楽しそうに声を弾ませた。

振り向くと、そこには。


顔も名前も知らない2人の男がいた。

可愛いという表現がよく似合う160㎝くらいの男と。

怖い雰囲気を醸し出そうと必死な、だけど実際はさして怖くない男。


この人達が仲間ですって?

見たことのない人たちは、知り合いではないし、仲間とは言わない。


だけど、なぜあたしを守ろうとするのだろう。


あたしには、見知らぬ人に守ってもらう理由がない。