「ねえ!それほんと?」


端で話していた女の子達が、何かの話題でキャッキャっと盛り上がっている。

流梨花の話もそろそろ聞き飽きたので話題を変えるために彼女たちに聞いてみようかな。

「何の話だろうね?」


あたしがそう2人に聞くと。



「和佳菜。話聞いてなかったでしょ」


なんて、いきなり責められた。


え、どうしてそうなる?


たしかに聞いてはいなかったけれども。


「え、っとごめん。考え事してた」


と白状すれば、もうと笑われた。


「あれだよ、あれ」


「あれ?」


「ほんとに知らないの?」


なんて、驚かれた。


あれといえば分かるとでも思ってるのだろうか。


寧ろ、そっちの方に驚くんだけど。


と思いつつ頷くと流梨花が耳元で小さく囁いてくれた。