「綾。本当にうるさいわ。少し黙って」
またの名をwolf。
要は、獅龍の副総長さまだ。
「黙れるかよ!つか、あたりだよ!なんで学校来ねえんだよ。お前が約束破ってどうすんだよ」
「約束……?」
なんだっけ。
「俺に忘れるなって言ったお前が忘れてどうすんだよ。放課後、学校案内すんじゃねえのかよ」
あ。
「うん、ごめん。すっかり忘れてた」
「とにかく、今からでもいいからとっとと学校来い」
「いや、無理」
「なんでだよ」
「制服ない」
「はあ?」
「あんたらの、喧嘩に入って行ったら血で汚れて、クリーニング出してるからない」
「……お前馬鹿かよ。制服汚れるとか分かってたことだろ」
「馬鹿とでもなんでもいいなさいよ。とにかく学校行けないから。無理」
「じゃあ倉庫に来るのは」
「また今度ってことで」



