定時で退社した私は貴子から連絡が来るまで小説を書こうとパソコンを開いていた。実は親友の貴子にさえ私が小説を書いていることは言っていない。
読まれるのも恥ずかしいし、何より彼女の性格から考えると絶対"デビューしよ!"と言われると思うからだ。
"もうそろそろ貴子から連絡ありそうだな。"と思い、小説を保存しようとすると、ピンポーンと家のインターホンが鳴った。
いつもなら先に"これから行くね"と連絡があるはずなのだが、今日は連絡なしに突然来たのだ。
『那智ー。今日は良さそうなお酒見つけたから連絡入れずに着ちゃった。早く開けてー。』とインターホン越しに彼女が言った。
まだ小説の保存が完了していない。私はもう少し時間を稼がなければいけない。どうしようと焦った。
"とりあえず言い訳して部屋に上がられるのを遅らさなければ。"と、私はインターホンの通話ボタンを押した。
『ちょっと待って!まだ部屋の片づけ終わってないから、あと10分待って!』咄嗟に嘘をついてみたものの、『部屋散らかってるとか気にしないし、そういう仲じゃないじゃん?あ、鍵空いてるみたいだから入るよー』やばい。これはやばい。なんとかパソコンをスリープモードにしようと試みたが、もう手遅れだった。
『全然部屋散らかってないし笑。てか、そのパソコンで何やってたのー?見せて!』貴子がそういったときに私は"終わった。"と心の中で呟いた。
必死に『なんでもないよ!ただの仕事の整理だよ。そんなことより飲もう?』とはぐらかしてみたものの、『持ち帰りの仕事なら見ても問題ないでしょ。文章の添削なんならしてあげるよ?笑』と私の抵抗は無駄に終わった。
一度興味を持った貴子は頑固だと知っているため、私は"もうヤケクソだ。"と腹をくくり見せることにした。
読まれるのも恥ずかしいし、何より彼女の性格から考えると絶対"デビューしよ!"と言われると思うからだ。
"もうそろそろ貴子から連絡ありそうだな。"と思い、小説を保存しようとすると、ピンポーンと家のインターホンが鳴った。
いつもなら先に"これから行くね"と連絡があるはずなのだが、今日は連絡なしに突然来たのだ。
『那智ー。今日は良さそうなお酒見つけたから連絡入れずに着ちゃった。早く開けてー。』とインターホン越しに彼女が言った。
まだ小説の保存が完了していない。私はもう少し時間を稼がなければいけない。どうしようと焦った。
"とりあえず言い訳して部屋に上がられるのを遅らさなければ。"と、私はインターホンの通話ボタンを押した。
『ちょっと待って!まだ部屋の片づけ終わってないから、あと10分待って!』咄嗟に嘘をついてみたものの、『部屋散らかってるとか気にしないし、そういう仲じゃないじゃん?あ、鍵空いてるみたいだから入るよー』やばい。これはやばい。なんとかパソコンをスリープモードにしようと試みたが、もう手遅れだった。
『全然部屋散らかってないし笑。てか、そのパソコンで何やってたのー?見せて!』貴子がそういったときに私は"終わった。"と心の中で呟いた。
必死に『なんでもないよ!ただの仕事の整理だよ。そんなことより飲もう?』とはぐらかしてみたものの、『持ち帰りの仕事なら見ても問題ないでしょ。文章の添削なんならしてあげるよ?笑』と私の抵抗は無駄に終わった。
一度興味を持った貴子は頑固だと知っているため、私は"もうヤケクソだ。"と腹をくくり見せることにした。
