今日は散々な1日だった。そう言うのも、後輩の女の子がミスをし、指導係の私も一緒に怒られたのだ。とは言っても私は指導していなかったわけではない。何度も『納期大丈夫?結構大変な仕事だから早めにやって、分からないところはすぐ聞いてね』と何度も言っていたし彼女の仕事の進捗状況もいつも確認していた。ただ進捗状況確認していたが一向に進んでいる様子はなく、納期の3日前に始め、『先輩間に合いませんどうしましょう。』と泣きついてきたのだ。それを上司である上原一に報告して怒られたのである。ただ最初はその彼女だけが怒られるはずだったのだが、彼女が『赤井先輩が全然教育係として動いてくれなくて…』と嘘の報告をし、最終的に私の方が怒られる事態となった。

残業を終えて帰宅してやっと仕事から解放されたのだ。こんなことを考えている場合ではない。この鬱憤を小説で吐き出さねば。そう思い、切り替えて私はパソコンを取り出し、どんな話にするか考えた。
"そうだ。今日はあまり内容を変えず、仕事で成功して行く話にしよう。今日の会社での出来事を引用して私が怒られた部分は無くそう。それで主人公の子が仕事で成功を収める話にしよう。"
テーマが決まったので私はパソコンでの文章の打ち込みを始めたのだった。