『では男性のみなさん、移動お願いします♪』


その声を合図に兄弟は立ち上がり
『『ありがとうございました』』
と爽やかな笑顔で隣の席へ行った



私達の方にも
ニコニコした男性が2人来て
着席した。




さっきのサクラ兄弟の後だからなのか
それとも単純にタイプじゃないからなのか


一生懸命盛り上げようと話をしてくれる
彼らの話は

全然耳に入ってこなかった。




15分が長い...



『自分は公務員っす♪なんの仕事だと思いますか♪』

・・・申し訳ないけど
どうでも良い...



『消防士ー♪』

ミコトが上手く会話を続けてくれる。


『正確!なんで分かったの♪』

いや体格と雰囲気見りゃ分かるっつの