『ほら、まり見てみな』

「うわー!!すごいね!」


私の前を歩く少年のような男性。

誰なのか、顔も名前も分からない。


でもなぜか
彼の後ろ姿を見ている私は

幸せだった。



太陽の光を浴びて輝く赤い花畑





ふと手を差し出されて

「おいで」って優しい声で言われた



軽く私の方を振り返った彼の顔は
太陽の光で見えなかったけど





夢の中の私は
彼の事が大好きで

差し出された手に自分の右手を重ねて


ギュッと握り返された時


胸が痛いくらい熱くなった。