そして、初戦を迎え、2回戦、3回戦と順調に進んだ。
準決勝を迎えようとしていた。

瑠樹「市原、準決勝はお前はサブに回れ、俺達が必ず決勝へ
連れていく、彼女を呼ぶといい」

『部長、決勝のオーダー、ダブルス1で俺と正宗でペアで出させてください、亜美に見せないといけない』

瑠樹「秋田からも言われた、しかし、お前にはシングル1で
出てもらう、ダブルス1は双子に任せる」

『部長、俺、アメリカに帰ろうと思うんです、都大会が終わったら親父たちは好きにしろって』

瑠樹「お前が決めたなら、何も言わない」

『俺が居なくても、このチームは強いから』

瑠樹「正宗や亜美ちゃんが悲しむかもしれないのにか?」

『俺、わからないんっす、どうしたら亜美に笑顔になってもらえるか』

部長と話していると・・・・

「弱くなったもんだな」

『正宗・・』

正宗「亜美から伝言、《アホはアホらしく頑張れ》だとよ」

『アホらしくか、もう少し考えてみる』

瑠樹「市原、秋田、今日はもう帰れ、練習はするなよ」

『今日はしませんよ、行くところがあるので』