1コインでサイダーを、


西谷くんはそれでも私の顔を覗き込むから



私はまた笑ってしまった







「そんな信用ない?」



「え??」








私、本当にもう大丈夫なのに


そんな心配そうな顔するから





「ううん、大丈夫だよありがと」






















西谷くんには


いつも助けられてばっかりだ。























「私、ゆきと話して仲直りしてくるね」







今の私なら
きっとちゃんと向き合える









「うん、 頑張れ!」




















笑顔にしてくれた西谷くんのためにも








私、もっと強くならなきゃ



























走って探してみたら


意外とその姿はすぐ見つかった






「、ゆき」




















私の声に驚いたように
彼女は肩をびくりとさせた






「なっ、美鈴と今話したくない!1人にして」







ゆきは相変わらずそっぽを向いたままで






でも



私はそのまま話し続けた