「桜米 鳳です」

「桜米 望です。よろしくお願いします」



そして中休みの時間には、


「おい、1年のあの子可愛いな」


「たしかに」など色々な声が聞こえる中、



「桜米の2人兄弟?似てないよね」

「確かに怪しいよね。貧乏だったりして」など、声が上がっていた。



その頃、教室では、



「桜米さん、初めまして、私は 原 心愛です!!よろしくね」

「よろしく」



心愛は、愛嬌よく笑い挨拶をしてきた。何かを考えている訳でもないのに



自然とした表情に鳳は、好意を持った。



鳳は、いつもと違ってニッコリと笑った。


(友達は、作らないとダメだよね?)



心愛のおかげでほとんどの人と仲良くなった。



「お、おいっ、望。鳳ちゃんとどんな関係?彼女とか、もしかして奥さん?」



「なわけ無いだろ」


「じゃあ鳳ちゃん彼氏いないのかな」



望がチラッと鳳の方を見ると鳳はいなかった。鳳は、





「職員室はどっちだっけ?」


先生に呼ばれ職員室に向かったが場所が分からず迷っていると、


「あっち、職員室」


「あ、ありがとうございます」



鳳はまんべんの笑で言うと、


「そんな「こび」売って疲れるだろ」


「えっ、」



(何この人、関わるとろくな事が無いだろう)



「全然、「こび」なんて売ってないよ」



「さっきから作り笑いにしか見えないけど」



鳳はうんざりして苦笑いしたあとその場から駆け足で逃げてった。



職員室で用を済ましたあと、



「心愛ちゃーん、お待たせ」