そのうちに会場へつき、レストランを貸し切り行われていたパーティへ加わった。
二階建ての大きな会場の中、壁際にはクロスが敷かれた長テーブルが置かれている。
食事はビュッフェ形式らしく、シェフが目の前で作った料理が種類豊富に並べられていた。
ソースやお肉のいい香りをかぎながら辺りを見回すと、会場内を歩くのは20代から60代くらいまでの男女。
皆質のいいスーツやきらびやかなドレス、高級そうな宝飾品を身につけており、いかにもどこかの会社の社長さんやその夫人、子息といった人たちだ。
お金持ちそうな人ばっかり……私、完全に場違いかも。
「ミネコ、ほら飲み物」
「ありがと」
そんな中でも、檜山は自然にウエイターからグラスをふたつ受け取るとシャンパンのグラスを私に手渡す。
彼の分のグラスの中にはミネラルウォーターが揺れていた。
さすが、檜山はこういう場も慣れてるなぁ。



