「あっ、待って。今ネックレスつけちゃうから……」
慌ててネックレスをつけようとするものの、金具が硬く上手くつけられない。
手間取っていると、こちらへ来た檜山はそれを手に取り、私の後ろに立ちそっとつけてくれた。
少し体温の低い指先が、うなじのあたりに微かに触れてくすぐったい。
「ほら。ついた」
「あ……ありがと」
ものの数秒でネックレスをつけてみせた。鏡に映る私の首元には、パールのネックレスが美しく輝いている。
すると檜山は鏡ごしにこちらをじっと見た。
その視線にドキ、と胸がときめく。
「なに?やっぱり変?」
「いや。そういう格好すると、思ってたよりいい女だなと」
「思ってたよりって!」
どういう意味よ!
褒め言葉を期待した私がバカだった。
ふてくされるようにふん、と顔を背けると檜山が背後で小さく笑う声がした。



