一途な彼にとろとろに愛育されてます




バタン、とドアが閉じ、ようやく本当に安心して私はソファにもたれた。

よかった、檜山のこともバレなくて、昨日のことも深追いされなくて……。ようやく気が抜けた。



すると少ししてから、バン!というドアの音とともに、ドタドタとなにやら焦った様子の足音が聞こえてきた。



あれ、もしかして田丸さん戻ってきた!?

ヒヤリとして立ち上がると、リビングのドアを勢いよく開けたのはスーツ姿の檜山だった。



「檜山!?ずいぶん早いね」



まさかこんな時間に帰ってくるとは思わず驚きを露わにする。

そんな私に対し、檜山は余程急いで来たのか少し息苦しそうに首元のネクタイを緩めた。



「帰ってくる途中駅前歩いてる田丸見かけたけど、結局泊めたのか」

「いや、あの、泊めたというか、泊めざるを得なかったというか……」



あぁ、やっぱり怒ってる。でもマンション内で鉢合わせしなくてよかった。