一途な彼にとろとろに愛育されてます




それから、あまり深く眠れないまま夜明けを迎えた。

今日は休みだというのに目が覚めてしまい、朝6時を過ぎた頃リビングへ出ると、そこではすでに起きていた田丸さんが昨夜私がかけた毛布を畳んでいた。



「おはようございます」

「おう、おはよう。昨日悪かったな、泊めてもらっちゃって」



昨夜の様子とは一転して、いつも通りの田丸さんだ。



「昨日ここに来てトイレで吐いたあたりから記憶ないんだけどさ、俺なにかした?顔も超腫れてるんだけど」

「え!?さ、さぁ?どうですかね?」



昨日のことはすっかり記憶にないらしい。

変に気まずくなるのもいやだし、記憶がないならそれでいい、と私は敢えて昨夜のことは言わずに濁す。



「なにもないならいいんだけどさ……あ、俺一回帰ってから仕事行くからもう出るわ。じゃあな!」



田丸さんはそれに対し疑うことなく納得すると、身なりを軽く整えて家を出た。