一途な彼にとろとろに愛育されてます




それにしても疲れた……。



「はぁ」とため息をつき体を起こすと、一度部屋に戻り、毛布を手にリビングに戻る。

そして床で寝る田丸さんにそっとかけると、電気を消して自分の部屋に入った。

幸い私の部屋には内鍵がついているので寝ている間も安心だ。



……思えば、男の人に押し倒されたのなんて初めてかもしれない。

腕を掴んだあの力を思い出すと、今更少し怖くなってきた。



田丸さんは悪い人じゃない。酔っ払って、少し調子に乗ってしまっただけだろう。

だからこれからも、いい先輩という関係は変わらない。



けど、震える手を抑えながら思い出すのは檜山の顔。

……早く、会いたい。



勝手に田丸さんを家にあげたことを怒られるかも。押し倒されたなんて知られたら、呆れられるかも。

だけどそれでも、会いたい。

あの腕に抱きしめられて安心したい、と胸が強く願う。