突然田丸さんに押し倒される体勢になり、私は戸惑うしかできない。
「た、田丸さん?」
「長嶺〜……」
相当酔っているのか、田丸さんは私に対し口を尖らせキスをしようと迫る。
えっ、ちょっと、待って
「田丸さん!?あの、ちょっと……」
声をかけるけれどその耳には届かず、止まる気配はない。
どうしよう、田丸さん完全に酔っ払ってる……!
でもこのまま大人しくキスされるわけにもいかないし、でも顔は近づいてるし、このままじゃ、キスされる。
そんなの絶対いや、やだ、やめて
「いやー!!」
叫びとともに私は手を振り上げ、田丸さんの顔をパーーーンッ!と叩く。
田丸さんは「ぐあっ」と小さな悲鳴をあげ、そのままソファの下に倒れた。
「はっ、田丸さん!?すみません、つい……」
ハッとして彼を見るけれど、田丸さんはそのまま意識を手放したらしく、少ししてイビキが聞こえてきた。
よかった、寝てくれたみたいだ。



