一途な彼にとろとろに愛育されてます




「も、もしもし檜山?今大丈夫?」

『大丈夫だけど。なにかあったか?』



檜山も私から電話がある時はなにかがあった時と思っているのだろう。この前の私と同じ反応をしている。

失礼な、と拗ねる余裕もなく、私は「実は……」と話を始めた。



駅前で田丸さんと会ったこと、だいぶ酔っ払っており、泊めてほしいと頼まれ断ったけれど強引に家にきてしまったこと。

それらを全て話し終えた私に、檜山からは



『はぁ!?』



と大きな声が聞こえた。



『なにやってんだバカ!速攻追い出せ!』

「で、できないよ……終電ないっていうし、フラフラだし今トイレで吐いてるみたいだし」



私の返事に檜山はまた『はぁ!?』と怒鳴った。

普段声をあげたりしない檜山が珍しい。けどそれくらい怒っているのだろう。



「でも大丈夫!檜山の部屋には絶対入らせないしリビングで寝てもらうし!」

『そういう意味じゃなくて……』



話している間にも、トイレの方からはザァァ……と水を流す音が聞こえた。