一途な彼にとろとろに愛育されてます




帰宅早々、彼はトイレにこもってしまう。

その隙に私は、田丸さんの目に触れそうなところに檜山の痕跡がないかを必死にチェックした。



リビングよし、キッチンよし、脱衣所も大丈夫。

そもそも檜山は自分の物は全て自分の部屋に置くタイプだから、出しっ放しってことはないんだよね。

あとは檜山の部屋には入れないようにしておけばオーケーだ。



「あぁ……なんでこんなことに」



檜山がいない時でよかった、と思うけど一応檜山にも連絡はしておくべきだよね。

あとでバレてもまたややこしくなるし。



怒られるのが分かっていて電話をするのは勇気がいる。けれどしないわけにもいかず、私はスマートフォンで檜山に電話をかけた。

少しの呼び出し音のあと、『はい?』と檜山の声が聞こえる。