一途な彼にとろとろに愛育されてます




「田丸さん。お疲れ様です、飲みの帰りですか?」

「そうそう。たまにはこの辺で飲もうかなって飲んでたんだよ〜。ていうか長嶺、板橋に住んでたんだなぁ」



肩に腕を回し絡んでくる田丸さんからは強いお酒の匂い。

見れば目もとろんとしてしまっているし、だるそうに私に重心をかけてくる。



まずい、これは相当酔っ払ってるぞ。

田丸さん、嫌いじゃないけど酔っ払うとタチ悪い時が多いから逃げてしまおう。



「あっ、じゃあ私はこの辺で」



そう腕を解いて逃げようとした、けれど田丸さんは『待てよ』と言わんばかりに、肩に回した腕に力を込める。



「ちょうどよかった〜。俺終電逃してどうしようかと思ってたところなんだよね〜。ってことで泊めてくれよ」

「え!?いやいや、ダメです!無理です!」

「なんでだよ〜ひとり暮らしだろ?一晩くらいいいじゃん〜」