一途な彼にとろとろに愛育されてます




一階に着き、エレベーターを降りる。

するとそこには丁度同じく出勤してきたところらしい瑠璃がいた。



「ミネコ、おはよー……ってなにニヤニヤしてるのよ」

「え!?してるかな!?」

「してる。もしかして、朝から檜山となにかあった?」



うっ。バレてる。

瑠璃が鋭いのか、私がわかりやすいのか。檜山のことだとすぐに言い当てられ、恥ずかしくて頬が熱くなる。



「いや、別に……どうでもいいような、些細なことなんだけどさ。ついときめいてしまうというか、なんというか」



もじもじとして言いながら、熱くなる顔を手で仰ぐ。

そんな私を見て瑠璃は、黒い眉の眉間にシワを寄せまた呆れた顔をする。



「そんな中学生みたいにときめくのも結構だけどさ。のんびりしてるとそのうち誰かに取られちゃうよ?」

「うっ」

「この前立花社長が結婚して、これまで立花社長派だった女子たちがこぞって檜山を狙い始めてるの、ミネコも知ってるでしょ?」



瑠璃の言葉が痛いところを突く。