小林くんは
一体なにがしたいの…ー
「なに、俺の顔面に違和感ある?」
「ッいや、なにも」
「ならそんな見つめんなよ」
「みつッッ見つめてない!!!!」
「あーそ」
真剣に話したかと思えば、すぐこれだ
調子狂う…
「…なんで私のこと…」
「ん?なんて?」
「私のどこが…すき…なの」
「………」
恥ずかしい…
自惚れてる
けど知りたい
私のどこが好きなのか
知り合って間もないのに、なんでここまで私に拘るのか…
「んー…単純に可愛いから」
「…??」
「あとは、面白いから?」
「それ、からかって…」
「自分の価値なんて二の次で、そんだけ可愛いのに自信なくて、それでも一生懸命に人を好きでいるとこ」
「……」
「だから…まぁ幼なじみに夢中なとこ?」
……なにそれ
良平を好きな私が好き……?ってこと?
なに…言ってるの
「一生懸命な人っていいじゃん、どんな理由だとしても、そこが可愛いって思った」
小林くんは一切こっちを見ない
自分から聞いておいて、とても恥ずかしくて
返事が出来ない
少しの沈黙…ー
誰も居ない図書館の静けさに
私の心臓の音が響くんじゃないかって…
……思った
「……質問に答えたんだから、なんとか言えよ」
「あ、ありがと…」
「ありがとって…」
うっすら笑う小林くんを見て、私も少しホッとする
なんの安堵なのか…
よく分からない
「彩月?」
「はいッ」
「俺のどこが好き?」
「……ん?いや好きじゃないけど」
「ハハ…だよな」
「??」
「……なぁ」
小林くんは突然、立ち上がると
ガタッ……ー
……ッ?!
私をカウンターの角へと追い込む
カウンターと小林くんに挟まれ、身動きがとれなくなった…
小林くんの両腕は私の両脇をがっちりガードしていて
とてもとても距離が近い……ッ
「俺に一生懸命になってよ……」
「…ッちょ…ま」
「返事は?」
「いや…そんなのッムリ…」
本当に距離が近くて…
体がすごく密着してる
思わず顔を横に逸らした
急になんなの…なんで…
「………なんかムカつく」
グイ…ッ
「……ッ」
小林くんの手によって
逸らした顔は強引に正面へと向きを変えられた
「ごめんね」
「えっ……ッッ…!」
一瞬のこと
両手で固定された私は、どうにも動けなかった
ごめんね、と呟いた小林くんの唇と
私の唇の距離が……
………0センチ…
「ッッんンー…!」
誰も居ない図書館のカウンターで
私と小林くんは
キス…………してる

