私の好きな人




「うー……ン?」

「…ッなんか変!桜子じゃない!なになに?良平から何か聞いてたの???」

「いやぁ、、別に」

「桜子変!!!!急に態度が変わった!!!!」

「ッッ彩月こそ、急に熱くならないの!」

「だって……」



良平が絡む事は全部知りたいんだもん…


桜子は何か隠すように誤魔化したのは鈍感な私でも分かった

はっきりしない態度が、そもそも珍しいのだ




「…昨日の水族館さ、藤くんから頼まれて私たちは行かなかったんだ」

「良平から頼まれた?……って…」

「私はそこで確信したんだけど。2人は両想いって」

「……ちょ、まって」



昨日の桜子の直前キャンセルは良平から頼まれた……?


ってことは、良平は私と2人で……


…………2人で水族館に行きたかった?



その目的は……



「急に何があったかは知らないけどさ、おそらく藤くんなりに何か考えてたんじゃない?告白して、てっきり恋人同士になるのかと私は期待したよ」


吹っ切れた様子の桜子は淡々と喋る

お弁当箱のフタを開けたところで、桜子は再び深刻な表情を浮かべた



「なのに……イケメン転校生の猛烈アピールがね…」

「…えぇ、、まぁ」

「朝もびっっっっくり!左右に目立つ者をお連れしてるしさ。…心配したよ、、只事じゃないって」

「桜子ォォ…」



桜子は優しく私の頭をなでなでする


この何にも変え難い感情が涙を誘う

思わず手に力が入り、私のお昼ご飯のグシャッたメロンパンは、さらにグシャる




「でもまぁ、どうするって…今は彩月は何も出来ないよね、男の戦いだもんね。見守ることしか」

「うん…」

「でもね?彩月、藤くんのこと好きなら、関係なく言っちゃっていいと思うよ、、その…イケメン転校生には悪いけど」

「そうなんだけど、、それは思ったんだけどね、、」

「……わかった。彩月は優しいからねぇ。とりあえず男たちには好きに戦わせて、彩月はこの戦が過ぎ去るのを待つのみということで。途中何かあったら私が援護するし、、それで大丈夫そう?」


「うん、大丈夫。ありがと…桜子」

「全然!可愛い可愛い親友のためよ!」



可愛い可愛い親友

それはこっちのセリフ


綺麗な笑顔を見せる桜子は本当に完璧だ




「しっかし意味不明だね」

「…ン?」

「考えれば考えるほど、男ってよく分からん生き物だよね」

「たしかに、、」




なんだかんだと良平と小林くんの戦いが、やはり腑に落ちない様子の桜子


「男ならその場でズバッと決めればいいのに…、、なに勝負って、そもそも1週間って長くね??」

「えぇ、…ごもっともです。」



その後も休憩が終わるまで、桜子は止まらなかった


桜子は


男より男らしい。。。