私の好きな人





「で、彩月はどうするの?」

「…ワカンナイ」

「…おーい、戻ってこいプリンセスー」

「…」



昼休憩

お昼の合図のチャイムと同時に現れた桜子に手を引かれて屋上へと一瞬でワープした


そして桜子は持ってきたお昼ご飯なんて目もくれず私の頬を両手で抑えた


桜子の表情は

…凄く心配そう



無理もない

今朝から学校では注目の的


結局、教室まで2人に挟まれながら登校する羽目になった私


それはそれは注目されましたとも。



さすがに校門付近で2人の手は離れたけど



それはそれは注目されましたとも。




ここまで派手に注目されると以外と誰も寄っては来ず、何も聞かれない


ただ視線を感じるだけの午前中だった

…それが意心地悪くて




変に身動き出来なかった私を連れ出してくれた桜子に感謝しかない



桜子には何も隠さず全て話した


良平のことも
小林くんのことも



ここ数日の濃いィィィィ…出来事を。





なんでもっと早く相談してくれなかったの…という前置きがあり


「で、彩月はどうするの?」


に至る。



ところでプリンセスってなに??

単純に疑問である。



「プリンセスじゃん」

「……プリンセス??」

「イケメン王子2人に奪われ合うプリンセス兼ヒロインじゃん」

「…プリ、ヒロィ……」

「…おーい、戻ってこいプリンセスー」

「…、、」

に至る。





「彩月!しっかりしなさい!!!」

「…ッッ!」


いつの間にか開封されたメロンパンが私の口に刺さる


「ほら、大好きなメロンパンでも食べて意識戻して」

「ィ"ャ…グルジ、、ッ」


口ぱんぱんにメロンパン…
いや、、ダジャレではありません。。



意識戻すどころか、意識とぶわッッ!!!
、、、そんな冷静でもありません。。



「……死ぬかと、っ思ったぁ」


必死にこの世に帰ってきました。




「でもさ、彩月ってもう答え決まってるよね?」

「うん…きっと」

「ハ?きっと?」

「いや、絶対…です」

「……、、」



なにかを考える桜子を横目に


食べかけのグシャッたメロンパンを小さくかじる



「上手くいくと思ったんだけどな…」

「…どういう意味?」

「まさか邪魔者が入るとは…」

「桜子?」

「せっかく両想いなのに、藤くんも勇気出しただろうに」



ゴニョゴニョ……ゴニョゴニョ…

永遠と独り言が続く桜子から返答はない



でもその言いぐさは…



「桜子って、良平が私を好きなの知ってたの……?」

「……、、」



チラッと視線が合った