振り向くと…ニヤニヤしてる小林くん
なに…こいつ
「ねぇ、もしかして意地悪した?」
「結果オーライ」
「そうじゃない!」
「はいはい、ごめんなさい」
そう言うと駆け足でカウンターへと戻る小林くん
結果オーライって…
確かにそうだけどさ
なんかほんと茶化されてる気が………
良平の前であんなこと…
ただでさえ、怖い良平を見てしまった私は心臓止まりそうだったんだから
良平が怒ってた
図書館で賑やかにしてたから…?
大好きな神聖な場所で大声出しちゃったから…?
違う…きっと
しっかりしない私の態度に飽き飽きしてるんだ…
こんな幼なじみ…嫌気がさしてるに違いない
「よく悩む人だね。本当に感情が忙しい人だ」
…もっとおしとやかな性格だったらな…
良平に釣り合う女性になりたい…
「………おーい」
桜子みたいな容姿端麗で秀才兼備な女性
どんだけ頑張ってもなりっこない
チケットは渡せたけど、当日どうしよ
「まじか…この子…………おもしれ」
マイワールド中の私の横で
「森岡 彩月さんねぇ…」
「……気に入った」
小林くんが何を言っていたかなんて
全く聞こえてはいない

