私の好きな人



「森岡さん…だっけ」

「うん、そうです」

「俺と同じクラスに幼なじみがいるでしょ」

「え?」


幼なじみというフレーズに敏感に反応してしまう


しかも突然…何を話しだすのかと思ったら…



「有名だよね、すごく」

「そう…かなぁ」


なんて冷静に返事したつもりだが、心の中はドッキドキ


やっぱり良平は有名なんだ


あれだけ毎日モテてたら、転校生からしてもすぐ分かっちゃうよね


良平の良い話は心地良い……



「転校して間もないけどさ、本当によく聞くよ?2人の幼なじみ情報」

「……ん?」



幼なじみ情報……

……とは?



「なんつーか、2人とも有名」

「2人とも?え…私も?!」

「そう。聞かない日はないね。ま、俺が来て間もないけど」

「……なんで」

「……」



小林くんは、じーっと私を見つめだした


「なに…」

「いや」


それだけ言うと小林くんは目を逸らした



なんなの…



「ねぇ、…幼なじみ情報ってなに?」


気になってしょうがない


私は恥ずかしさも忘れ、小林くんに対して身を乗り出す



良平が有名なのは納得


なぜ私まで…


幼なじみってだけで?


いうほど皆には関係ないでしょ…幼なじみ情報なんて



でも良平絡みの情報なら……



気になってしょうがないのです!





「……分かんないの?」


私はコクと頷く



「はぁぁ…そっか。やっぱり最強だわ」

「はい?」

「いや、何もない。気にしないで」

「いやいや…気になるよ」

「忘れてください」


………おい


なんでよ。



急に誤魔化しだす小林くんの態度に少し苛立ちを覚えた



そりゃそうでしょ


良平絡みですもん



気になってしょうがないんだもん!!!