私の好きな人




「はい、お姉さんの自転車!ちゃんと直しといたからねー」

「どうもありがとうございました」



しかし、そんな幸せな日々はあっという間におわりを迎えてしまった…


今日は土曜日


壊れてた自転車の修理が終わった


これでもう良平との登下校が……


「…はぁ」


大きなため息

そりゃ出るさ…



良平と一緒に行けない訳じゃない


だいたい時間も同じだし、駅でだって学校でだって会える


この一週間が贅沢すぎたんだよなぁ…きっと



良平の事をどんどん好きになってる私は


どんどん欲張りになっていって



私……どんどん弱くなっていってる



このままいったら私…



どうなっちゃうんだろう




「なにそれーそんなんで悩んでんの?」

「そんなんでって…」

「藤くんが通る時間狙って外出て、一緒に行けばいいだけじゃん」

「そんな簡単に言うけどさ…」

「簡単じゃん!」

「そりゃ桜子は簡単に出来るかもしれないけど、私は……なんか気を使うというか…」

「もぉ…」



只今、桜子と電話中


そして相談した挙句、相手を間違えたと気づく私


桜子はモテるし、自分の行動に自信を持ってるし、余裕もある



そりゃさ…良平を待ち構え続けてきたけど


自転車直っても一緒に登校とか
さすがに迷惑でしょ


優しいから言わないだけで


良平は私なんかと毎日毎日……迷惑だよ…