私の好きな人



「おはよー!彩月」

「おはよう」

「今日も仲良く2人で登校、羨ましいっ!」

「…あぁ…ははっ」


教室に入るなり、相変わらず良平のファンに囲まれる


愛想笑いも上手くなったもんだ



「ねぇねぇ彩月も行こーよ!」

「どこに?」

「A組!」


もしや…イケメン転校生を拝みに行くってか?


無理無理!

しかもA組には良平もいるし…


恥ずかしいでしょ



「私はいいよ」

「えーなんで?」

「いや…」


興味ない。


…とハッキリ言ってしまいそうなのを我慢


桜子に助けて貰った時の手段で、先生に呼ばれてる作戦といこう


「せんせ…」
「もぉいいからいいから!ほら行くよ!」

「え?ちょっ…!」


なぜか私は両腕を捕まれ、無理やり連れ出された


…なんでこーなるのー!!



A組の前にはすでに女子達の群れが。


良平とイケメン転校生を一目見ようとしている女子達は何をする訳でもなく、ただ目を輝かせ浸っているだけ


良平だけでも群がりが凄かったのに


転校生との2馬力で、廊下は半端なく混んでいた



腕を捕まえられたままA組の教室の窓まで来てしまった私は物凄く挙動不審だろう