課題を初めて2時間後。
彼女が目覚めた。

「う・ん・・」

『どうだ?具合は』

「貴方は誰?」

『俺は藤谷零音、ここは俺の家だ、お前名前は?』

「分からない」

『やっぱり記憶喪失か』

「私は誰?」

『名前が分からないなら、無理に思い出すことはない、
お前は桜、藤谷桜、思い出すまで俺の妹でいろ、
何年か覚えてるか?』

桜「分からない、でも、大学出たような」

『桜、俺の学校に一緒に来るか?俺の幼なじみの父親が
理事長を務めているところだ』

桜「零音といれるなら」

そう言う彼女は優しい笑顔だった。

桜と話したあと、夕飯で暁斗に呼ばれて、まだ熱が下がりきらない桜を抱いてリビングへ。