あの日以来、少しずつ
私と御曹司の関係は
変化して行った。

御曹司からメールが届くようになった。
御曹司が少し優しくなった。
御曹司と敬語で話すのをやめた。
御曹司の事を好きになった。

ープルルルル

お風呂に入りテレビを見ていると
机の上の携帯が鳴った。

希「はい。」

望「藍原、悪かったな。
急に打ち合わせが入って。」

希「仕方ないよ。
いつでも行けるから気にしないで。」

望「明日会えるか?」

希「うん。」

望「じゃあまた明日。」

御曹司からの電話を切ると
また携帯が鳴る。