希「でも、部長に何も言わずに
行くのは嫌だったんです。」
望「そう。」
やっぱり私には御曹司が
何を考えているのか分からない。
お見合いをしたくないから
私を彼女(仮)に選んだ。
それは理解してる。
望「藍原。」
希「何ですか?」
望「信用出来る奴なのか?」
希「当たり前じゃないですか。
岩崎先輩は出版社にいる頃
1番私の事を助けてくれた人なんです。
優しくて頼りがいがあって
嘘なんてつかない。そんな人なんです。
信用出来るに決まってるじゃないですか!」
望「そうか。あんたがそう言うなら
安心した。一応、聞いておくけど
そいつの名刺持ってる?」
希「ありますけど。」
望「俺にくれないか?」
希「どうしてですか?」
望「問題を起こされちゃ面倒だ。」
でも、だったら何で
私に優しくしてくれるんだろう?
私の行きたい所へ
連れて行ってくれるんだろう?
見せかけだけの恋人なら
別にそんな事しなくていいのに。



