望「もう二度と悲しませたくない。
だから、俺は医者になろうと思った。
聞けばその子のお父さんも
病気を患ってるらしくて
俺が治したいと思った。
...でも、間に合わなかった。
俺はまたその子の涙を見る事になった。」
だって、それは私との秘密の話だから。
望「医者になってからも頭のどこかで
あの日の泣き顔が忘れられなくて
永人に会わせてくれって
頼もうと思ってた。
でも、永人にも、もう随分と
連絡してなかったから
いきなりそんな事言えないな
とりあえず日本に帰るかーって
ずっと悩み続けてた時に
親父から連絡があった。」
私の知らない私との秘密の話。
望「体調が良くないから帰って来ないか。
出来れば会社を継いで欲しいって。
今更、戻れる訳ないだろって思ったけど
一応あの人は俺の親だから
見舞いくらいはと思ってこっちに来た時
親父の机の上に履歴書の山があった。
その中に希がいた。運命かよって思った。」



