しばらく眠っていた私が目覚めると
廊下から微かな話し声が聞こえた。
響「確かめる術はあるのか?」
望「は?」
響「今まで藍原が傷付いてないって
確かめる術はあるのか?
見てなかっただろ?お前。
今日の今日まで藍原が傷付いてないって
そんな事、確かめもしなかっただろ?」
...ひーくん、誰と話してるんだろう?
響「藍原のお兄さんが
入院したのは1週間前の事だ。
今日の今日で藍原が傷付いた訳じゃない。
藍原はこの1週間。毎日、泣いてた。
1人になるかもしれない孤独と
懸命に戦ってた。たった1人で!!
何でだと思う?あんたがずっと
助けなかったからだよ。
色んな問題に目を背け、あんたが
勝手に生きてきたから藍原はあんたに
頼る事ができなかった!」
...ひーくん、何で怒ってるんだろう。



