エスポワール~私と御曹司~


それからの私の生活は
劇的に変化した。
でも、1週間が経った今も
お兄ちゃんは目を覚まさない。

響「藍原、おはよう。」

希「おはよう。」

響「交代するよ。」

希「ありがとう。」

あの日からひーくんは
ずっと私のそばにいてくれる。
...本当はずっと申し訳なかった。
でも、ひーくんは優しいから。
私に付き合ってくれる。

希「あのさ、ひーくん。
もう平気だよ。...ずっとお店
休んだままでしょ?
私の事はもういいから。」

響「藍原はさ、いつも人のために
頑張るじゃん。あいつと付き合うために。
あいつのお姉さんのために頑張ってた。
それでいいと思うんだよ。
でも、藍原が頑張ってるなら
味方でいようって。
非難されても俺だけは
藍原の味方でいたいって思うんだ。」