望「...ごめん、言い過ぎた。
さっきの事は謝る。
奈緒の事だってもう1度ちゃんと考える。
縁を切らずとも希を不安に
させない方法考えるから、だから...」

希「奈緒ちんを笑顔に出来るのは
御曹司しかいないんだよ?」

望「...え?」

希「奈緒ちん。悩んでたよ。
御曹司の言う通り、旦那さんと
上手く行ってないみたいだった。
私じゃ、どうする事も
出来ないけどさ、御曹司なら
何とか出来るんじゃない?
笑顔に出来るんじゃない?
何を言われたって私の気持ちは
変わらないよ。だから、行って。
奈緒ちんの事、助けてあげて。」

しばらく黙っていた御曹司は
カバンを手に持つと静かに
部屋を出ていった。