ーガチャ
御曹司は何も言わずに
ベッドの横に腰掛けた。
静けさが痛かった。
何から話そうかずっと考えていたら
御曹司はひーくんが作ってくれた
お粥を見ながら言った。
望「向いてない仕事を
無理して続ける必要はない。」
一体、御曹司は何の話をしてるんだろう。
望「大体、お前はあんな居酒屋で
働くような人間じゃないだろ。」
希「向いてないって思ってるんだ。」
本当に御曹司は私の事
何にも分かってない。
希「あの居酒屋で働く私は
無理してるって思ってるの?」
望「思ってる。あの居酒屋で
働くようになってから
いっつも無理して
笑顔作るようになっただろ?
俺の前でも無理してさ。
そんなの、お前じゃねぇよ。」



