エスポワール~私と御曹司~


響「俺が前に言った階段の話。
同じ場所に立つには
どうしたらいいか?って
あの時、藍原は聞いたけど
一つだけあるよ。」

希「どうすればいい?」

響「一番下まで降りるんだ。
...スタート地点に戻る。」

知っていた。...ずっと前から。
私がどうしたいのか。

だから、ひーくんは
背中を押してくれた。

響「俺、店戻るから。
後の事は別の奴に任せてある。」

ひーくんが部屋を出て
しばらくすると御曹司がやって来た。