奈緒「いつ帰ってくるかも
分からない人の事、ずっと
1人で待てって言うの?」
そうだよ、奈緒ちんだって。
寂しいんだよ。
誰だって一人ぼっちはヤダよ。
その気持ちは1番知ってるはずなのに
奈緒ちんに嫉妬して酷い事
言っちゃった。
奈緒ちんの事じゃなくて
私は私の心配をしていた。
最低だ、私。
せっかく奈緒ちんが話してくれたのに。
妹みたいに可愛がってくれた
奈緒ちんが悩んでるのに
寂しい想いをしてるのに
自分の事ばっか考えてる。
希「ごめん、奈緒ちん。
私、酔っちゃったみたい。
外の風に当たってくるね。」
これ以上、奈緒ちんと一緒にいると
きっと私はまた酷い言葉を
投げ付けてしまう。
不安が現実に変わったから。



