エスポワール~私と御曹司~


響「何も聞いてないくせにそうやって
勝手に妄想して落ち込むの
辞めた方がいいぞ。」

希「そうだよね。」

響「俺はさ、恋人同士って
同じ場所にいるもんだと思う。
例えばさ、10段の階段があったとして
スタートは違えど恋人同士になったら
同じ段にいるべきだと思う。
どっちかが不安に思ってるのなら
相手の不安を聞いて取り除いて
一緒に登ってくもんだと思う。
何で藍原ばっかり、1段上を行く
あいつの事を追いかけなきゃ
なんねぇんだよ。」

希「どうしたら同じ段に行けると思う?」

響「藍原が行くんじゃない。
あいつが降りてくればいいだけの話だろ。
好きなら...大切したいなら...さ。」