御曹司に電話をかけると
すぐに行く!と言って電話を切った。
そして、本当にすぐにやってきた。
ハァハァと息を切らしながら。
ーガラガラ
望「悪いな、希。奈緒の奴が。
連れて帰るから。」
希「うん、平気だよ。」
望「奈緒、立てるか?」
ほら、また不安になる。
何でそんなに大切そうに
肩を抱くんだろうって。
何で奈緒ちんには
そんなに優しいんだろうって。
2人が帰った店内は
さっきまでの賑わいが嘘かのように
しんと静まり返っていた。
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