御曹司との関係は相変わらずだった。
不安に思ったり嬉しく思ったり
御曹司に振り回されっぱなしだった。
仕事とバイトに明け暮れる日々も
もう随分と慣れてきて
でも、余計な事を考えるよりは
ずっとマシで、たまに会えるからこそ
御曹司の事を愛おしく思えたりするから
私はこれっぽっちもバイトを
辞めるつもりはなかった。
ここ最近では御曹司もよく
このお店に飲みに来るようになった。
常連「希ちゃん。ちょっといいかい?」
希「うん、どうしたの?」
常連「商店街の福引で
これが当たったんだ。
彼氏と行っておいで。」
希「え?いいの?
ありがとう。」



