私を彼女(仮)に選んでなければ
御曹司は私の事を好きに
なってくれなかったんじゃないか。
なんとなくなし崩し的に
付き合ったんじゃないか。
たった1つの事が心の中の
1番大切な場所にずっとあって
私の事を不安にさせる。
響「...まぁ、でも。
伝え下手すぎるけどな。」
望「うるせぇよ。」
響「けど、これからどうすんの?」
望「これからって?」
響「今日で知られちゃった訳だし
明日...じゃないか。
月曜日からどうするつもり?
...その日から藍原は周りの人間に
気遣われるようになると思うけど。」
希「言うよ。私は。
彼女だけど、彼女じゃないって。」
望「は?」
希「プライベートでは御曹司の彼女でも
会社では下っ端のペーペーだからさ。
今まで通り、雑務でも何でもする。
...そう決めてるからさ。
だから、三田さんに言っておいて。
御曹司の口から。必要以上に
私に構うなって。今まで通り
使いっ走りでいいってさ。」
望「..納得しないだろ。」



