希「ごめんなさい。」
望「は?」
希「私がちゃんと言わなきゃ
ならなかった。小池くんに
ちゃんと付き合ってる人がいるって
言わなきゃならなかったのに
...言えなかった。
正確には言っていいのか
分からなかったの。」
望「どうゆう事?」
希「だって、ずっと隠してたでしょ?
私と付き合ってる事、会社の人には
言うなって口止めされてたから。
色んな噂が流れても、私は
笑って誤魔化すしかなかった。
...だから、今日だって断れなくて...
御曹司に迷惑かけずに済む方法
ずっと考えてたけど...結局
助けてもらっちゃって...明日から
皆と気まずくなっちゃうよね。
本当にごめんね、私のせいで...。」
謝った私をじっと見つめながら
御曹司は黙っていた。
響「言えばいいんじゃない?」
望「は?」
響「うちの店で話してただろ。
お姉さんに言い訳してたろ?
藍原に言ってやってもいいんじゃない?
藍原はこんなにもあんたの事
考えてくれてるんだから
あんたの本音話して
やってもいいんじゃない?」
希「...本音って?」



