希「ごめんね、ひーくん。
気遣わせ...」
私がひーくんに
頭を下げようとすると
御曹司はそれを遮った。
望「助かった。」
響「え?」
望「...店、早く閉めさせて
悪かった。...ありがとう。」
そう言いながら、御曹司は
ひーくんに向かって頭を下げた。
響「だったら、飲んでけよ。」
望「え?」
響「3時間の予定だったんだぞ?
残りの1時間。飲んでけよ。」
望「ああ、じゃあ俺は
ハイボール。希は?」
希「...えっと、レモンハイで。」
響「はいよ。」
へぇ。御曹司も悪かったなんて
謝るんだ。...て、1番悪いのは
私だよね。小池くんにちゃんと
言わなきゃならないのは私だったのに。



