希「それが...ですね...。
お兄ちゃんと暮らしてた頃は
ずっとお兄ちゃんが
作ってくれてて出版社にいた頃は
忙しくて出来合いのもので済ませてて
ここで働くようになってからは
ひーくんの賄いで...その...
料理らしい料理を作った事がなくて...」

響「まじかよ。お前。
飲食店で働いてて料理出来ないって...」

希「でも、ほら。私ホールだから。」

響「いや、そうゆう問題じゃねぇよ。
今までどうやって生きてたんだよ!
はぁ。分かった。
店終わってからでもいいなら
教えてやるよ。」

希「ありがとう!ひーくん。」

ひーくんがいて良かった。
ひーくんに教われば大丈夫だよね?
だってひーくんの賄いは美味しいから。
頑張って作ればきっと
御曹司だって喜んでくれるよね?