それから、私と御曹司は
お互いの家に行き来しながら
愛を育んでいった。

相変わらず、御曹司はクールで
たまに本当に私の事
好きなのかな?って不安に
思う事もあるけど
朝まで一緒に眠ってくれたり
出張中にも電話をくれたり
御曹司なりに大切に
してくれてるんだなって思う事も
沢山あるからつまらない事は
考えない事にした。

希「ひーくん。
お願いがあります。」

響「何?」

希「...料理を教えて下さい。」

響「何で?」

希「御曹司が来週、出張から
帰ってきたら手料理を
振る舞いたいんだ。
ほら、胃袋を掴めば
御曹司も私の事もっと
好きになってくれるかな?って。」

響「一人暮らししてるんだから
料理くらい作るだろ?
何も背伸びしなくても
藍原が作れるものを
作ればいいんじゃねぇの?」