エスポワール~私と御曹司~


希「何で降りたの?」

望「普通、お茶くらい出すだろ。」

いつか聞いた同じ言葉。
違うのは今、私とこの人は
恋人同士って事。

希「そうだよね。疲れたよね。
お茶くらい出すの普通だよね!」

私は慌てて階段を駆け上がり
部屋の鍵を開ける。
何よりも、御曹司ともう少し
一緒にいられる事が嬉しいんだ。

私が家の中に入ると
御曹司はお邪魔しますと言った。

やっぱりそこはお坊ちゃまなんだって
ほんの少しだけおかしかった。

希「すぐにお茶入れるから
ソファで座ってま...」

え?